映画 この世界のさらにいくつもの片隅に 感想
この世界のさらにいくつもの片隅に、やっと見に行けました!いやぁ…素晴らしかった!!描写が増えた分、深みが増して、よりすずさんがリアルに感じられた。リンさんとのエピソードはかなり作品の根幹に関わる気がしたから、これがあるのとないのとだと、前回版の同じ場面が全然意味合いが違って見えた
— 桜月 (@sakuraduki10) 2020年2月8日
周作とリンさんの繋がりが描写されたことで、周作が自分を嫁にしたのは、喪失を埋める代用品としてではないか?とのすずさんの疑念。でもきっかけはそうでも、いつしかちゃんと必要とされ、そこに居場所を見出していく。喪失とそれを埋める存在のあり方がはっきりしたため、ラストがより活きる気がした
— 桜月 (@sakuraduki10) 2020年2月8日
水原とすずさんの再会に、嫉妬して悶々とする周作の描写も、前回だと単にすずさんのこと好きなのね、と思ったけど、今回はリンさんとのことも踏まえると、代用品としてはすずを見ていない、すず自身を愛してる証拠に見えて、やはり深みが違う。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2020年2月8日
リンさん周辺のエピソードか闇が深いというか。リンさんの子供に対する認識がかなり歪んでたのは彼女自身がそう扱われた子供だったということだし、あの仕事をしているのは、それこそが自分のこの世界の居場所はそこにあると思うしかなかったからで。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2020年2月8日
同業のテルちゃんのエピソードもなぁ…心中未遂した理由も必要とされたからだと思うと。自分の居場所を見出してしまう切実さと悲哀が見ていて辛かった。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2020年2月8日
そしてそもそもの様々な喪失は戦争が引き起こしたもので、戦争がなければ喪失はなかったのではないか?喪失を耐えていたのは何のためかという虚しさ、哀しみも相俟って、より立体的な物語として受け止められた気がする。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2020年2月8日
必要な描写が増えたから長さは感じなかった。ぜひ、さらにいくつもの片隅に、は前作見ていても見て欲しい。そして塚口サンサン劇場の音響は毎度最高でした。爆撃音とかリアルすぎてぞっとした…。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2020年2月8日
お義姉さんの径子さんの喪失もよりエグった描き方になっていたから、前作よりすずさんから見たら付き合い難い人っていう面も薄れて、リアルだからこそ、なかなか最初は2人は性格的に上手く合わなかったっていうだけだったように見えた。どちらかが悪いのではなく、背負ってるものが違うというか。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2020年2月8日