ロミジュリ雑感まとめ
この間から星ロミジュリ見て、雪ロミジュリ見直して、梅芸ロミジュリ2019を見直してってしてて、めちゃくちゃいろいろ思ったんだけどつぶやくとめっちゃ長くなるから躊躇してる(笑)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
宝塚版ロミジュリに初演から思ってた疑問がまた再燃して(笑)、スマホ出てくることでいろいろ言われがちな(笑)梅芸ロミジュリは案外宝塚ロミジュリの疑問点をクリアしてるって話なんだけど(でもそれぞれ演者によるかもって話でもある)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
宝塚ロミジュリの初演から思ってて、今回も思ったのが、ロミオの年齢設定が謎って話(笑)。ジュリエットが16歳は歌われてるから同じより上なのはわかるんだけど、神父に成人してるって言われてるから少なくとも18歳ぐらいか?フランス版は20歳設定だったはず。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
梅芸版も20歳ぐらいの設定で演じてるように見える。大学生と高校生カップルなイメージ(笑)。…なんだけど、宝塚版はなぜ登場をたんぽぽの綿毛ふーにこだわる!?(笑)。これのせいで年齢設定わからなくなる。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
で、なんでロミオの年齢設定に私がこだわるかというと、そこで変わってくる部分が大きい作品だからに尽きるんですが。ロミジュリの原作と違う部分として大きいのは2人の結婚が周囲に知れ渡ってること。原作は神父と乳母以外に知られずに、死んでから結婚が発覚する物語なんだけど、そうじゃない。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
そうじゃないゆえにロミオは周囲からの非難や憎しみを受けざるを得ない立場になる。そういう社会的な立場を嫌でも意識せざるを得ない話に変えられてる。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
さらにティボルトを殺したことに対する罪の意識。これが年齢設定によっては歳の割に希薄すぎるようにも見えちゃう宝塚版…。原因は演出にもちろんあって、追放決定後の曲が、僕は怖いリプライズが原因なのは明確なんですが(笑)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
僕は怖いリプライズって、ひたすら自分の運命が暗く見えない、僕は怖いって内容だと思うんだけど、なんか意外と客観的な歌だなぁと思ってて(笑)。悪い夢が現実に…って、その悪い夢が現実になった要因の一つにティボルト殺害があるんだけど、宝塚だからすみれコードなのか、上手いことぼかしてある
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
ここ初演から梅芸版の憎しみ〜エメリプライズの方が絶対良いって思ってて、2019の大野ロミオが憎しみの矛先を自分自身に向けているのが明確で納得感が増したんですが。こっちはティボルトを殺してしまった自分を責め苛む歌で、こんなことしたら1番悲しむのはジュリエット…ってそこまで思い至ってる
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
ここを宝塚版で1番上手く処理してたのは音月ロミオだと思っていて、歌詞にないぶん狂気性を滲ませることで、ティボルト殺害と追放で心の闇を増幅させた感じになるほどなぁと。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
めっちゃ長い(笑)。で、ティボルト殺害のロミオの罪の意識が宝塚版で希薄に感じられる要因その2が殺害の仕方が1番残酷じゃない?って宝塚版で思っちゃうから。反撃の隙を与えることなくティボルトを衝動で刺し殺すってのがね。原作は決闘になるんだよね、確か。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
梅芸版は微妙なラインでナイフを持って向かうけど、ティボルトもナイフを向けて近づいてきて、ティボルトが躊躇いながらロミオを掴んだ瞬間に自己防衛ともとれるような刺し方をするから、これは永久追放厳しすぎない?って思ってしまう(だって刺さなかったら逆にロミオがティボルトに刺されてたから)
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
残酷なのに罪の意識希薄で…ってなると年齢設定が低いなら納得感はあるけど、16歳より上でそれだとちょっと怖い…ってなるんですよねぇ(笑)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
そうそう、このあたりWSSは描き方上手いよねって話もある(笑)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月15日
ロミジュリの話続き。同じく宝塚で上演された現代版ロミジュリのWSSだとトニーはやはり18歳か19歳ぐらいかな?トニーもベルナルドを怒りの衝動で殺してしまうけど、こちらの話の運びが上手いなと思うのは、トニーが全てマリアに赦しを請う形で話してるところ。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月16日
マリアがちゃんとトニーを人殺し!って責めるし、トニーは自首するって罪を認識してるし、マリアが望むなら何でもするっていう復讐を望むなら受け入れる覚悟だってあったと思うけど、マリアが一緒にいることを望んでくれたことが、あの街から逃げ出す理由の全てになってる。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月16日
だから逆にWSSはここをちゃんと描いてるから、マリアが死んだと聞いたトニーがチノに自分も撃て!と飛び出していくのがすんなり理解出来る流れというか。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月16日
ロミオ=トニーの罪の意識とか、そういう彼自身が起きてしまった事象に対してどう感じてるか、という点が見えないと、ジュリエット=マリアが死んだと聞かされた時の絶望が見えないと思うんですよねぇ。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月16日
なんかそこが僕は怖いだけだと、怖いのはわかったんだけど(笑)そこ止まりな感じがしてしまうかなぁと。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月16日
たぶん僕は怖いリプライズに、とんでもない罪を犯してしまった自分自身が怖いって歌詞があったら、なんかまだ納得出来る気がするんだけど、ほぼ自分にふりかかる暗い運命に対する恐怖しか歌われてないのがね。個人的に、僕は取り残された…の歌詞がいまいち意味としてすっと入らないのよね…
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月16日
この間からのロミジュリ話つづき。宝塚版の疑問点を梅芸版がかなり解消する構成になってる話なんですが。ただこれも演者との相性ありきで。2019の大野拓朗ロミオと木下晴香ジュリエットの時にそうなってたという話。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
何かと梅芸版はスマホやメールが出てくるロミジュリ認識ばかりが強くて(笑)もちろんなんだか愉快な場面もあるんですが(笑)、ただ悲劇の恋物語として激重でびっくりしたのがこの組み合わせでした。で、そこで重要なのが宝塚版で?ってなるティボルト殺害のロミオの罪の意識の在り方なんですが…
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
大野ロミオのティボルト殺害後の罪への慄きと精神的消耗の激しさは見ていて痛ましいぐらいで。(裁きの場面で、キャピュレット卿に掴みかかられて完全に怯えてるし、ひたすら守ろうとする三浦ベンヴォーリオの手をずっと握って震えてるし、追放言い渡された時に絶望感のまま地面に頭ぶつけるし、
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
その後慰めるようにベンヴォが抱きしめても、絶望で呆然としてるし…って書いたらどれだけ宝塚版と違うかわかるかと思うんですが)こちらの演出では追放決定後のソロが憎しみ〜エメリプライズで、激しい自己嫌悪とジュリエットへの愛が語られる曲なので、演出上もぼかさず描く構成なんですが、
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
それに加えて大野ロミオは徹底的に自分自身を責める表現なんですよね。運命を呪うとかではなく。他人事のように歌わない。全て自分自身がしたことの結果だと認識していて。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
だからこそ、神父とのところで、生きることを考えろと諭すのに対して「追放は死刑と同じ」って返す時に、あなたに自分の何がわかるって顔をする。もちろんその後神父の取り計らいにちゃんと感謝もするんだけど、ジュリエットへの愛や罪を犯したことの重さへの理解には溝がある。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
これ、ジュリエットと乳母の間でも同じで、手引きをして協力するものの、結局パリスとの結婚をすすめる時に、ジュリエットが乳母を呪うのは、ロミオへの思いの理解にやはり溝があるからで。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
宝塚版は神父も乳母も愛の協力者であり、どちらもロミオとジュリエットのためを思って言ってると見るんだけど、梅芸版は協力はしてくれるものの、根本的な2人の思いの強さには理解が及んでいないように見える…だから神父の計画は上手くいかなかったのに妙に納得がいくというか。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
で、ロミオの罪の意識に絡んでくるのが、ジュリエットの出自の話で。梅芸版はジュリエットは不義の子で、キャピュレット卿の実の娘ではない設定。愛のない家庭の象徴のようであり、キャピュレット夫人の復讐の証でもある。涙の谷というナンバーでジュリエットは自分の出自を知りショックを受け
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
キャピュレット夫人は呪いのように娘に自分の生き方を押しつけて、それこそ女の生き方みたいに説く。だから、結婚だけは…のジュリエットのソロが宝塚版は恋を夢見る我の強さが出るのに対して、もっと切実に愛を求める強さになっていて。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
で、この話は乳母は知らない認識なのかな?
だからジュリエットのロミオへの愛の切実さについて理解が及ばないって、ちゃんと繋がってるんですよね。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
まだ続く(笑)。で、ロミオの罪の意識が描かれることで、そんな状況になっても自分のところへ来てと指輪を託し、初夜明けて出て行かないといけない状況で、行かないで…って求めてくれるジュリエットだけが生きる意味になってしまうロミオの心情に寄り添いやすいんですよね。WSSのトニーもそうだけど
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
宝塚でやりがちな負の面を描かないために肝心の愛とか希望の描きたいものまで弱まっちゃう現象がロミジュリは出てる感が。負の面を描かないと逆にロミオとジュリエット以外に心寄せちゃうのよね。だって周りは2人を思って動いてるから。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日
雪ロミジュリはそこを周りが狂気性強かったのと神父がドライめだったのでカバーしてたし、音月ロミオも壊れた感があったりしてぼかされてるとこを補えてたように感じたかな。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2021年3月19日