映画「west side story」(2021)感想
で、私はサンサン劇場でWSS見てきました。やはり音響はここで見て良かった!
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
ただ、この映画アンセルエルゴートの事件のことに対してはっきりした態度を打ち出してないことが見る前から引っかかていて、実際の映画を見てもWSSのリメイクとしていろいろ疑問が残るなぁと。
人物設定変えたのがあまり生きてない感じがあって。トニーが前科者で仮出所中なのは、わりと話全体に及ぼす影響が大きくて。ベルナルドを殺すのに意外性がない。むしろ、やはりこうなってしまった感があるから悲劇性が薄い。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
この設定はトニー→マリアへの思いの強さには説得力が出てはいるんだけど(マリアといると不安が消えると話してる)、マリア→トニーの思いの強さには疑問が増すし、アニタの行動にもあまり上手く繋がらないような。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
もともとトニーはドクの店で真面目に働くようになって夜学にも通ってたような。だから他の少年たちとは違う、とマリアは直感で見抜いていて。そんな真面目な青年トニーが真剣にマリアとの「普通」の幸せを願って行動したことが悲劇を生み出すのがやり切れないのであって。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
ベルナルドを殺してしまうのも兄弟のようなリフが殺されたからで。ただ映画版だとそこまでトニーとリフが仲よさそうに見えなくて(笑)。それはたぶんクールがトニーとリフの銃の取り合いナンバーになってしまってるからかなぁと。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
この作品のテーマ曲といえるのがsomewhereで、きっとどこかにある平和な世界が…だけど手が届かない、でもそれを目指す歩みを止めてはいけない…っていうのがテーマとしてあるとは思うんだけど、トニーとマリアが全くこの主題を歌わないのもなんだかなぁと。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
トニーが死ぬ時のこのリプライズが悲しいのに、それもなかったし。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
基本somewhereの使い方が微妙で、結局今回の映画版を見ても、テーマが浮き彫りになりにくい感じがして。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
今回のマリアは結局トニーのどこが良いのかさっぱりわからなかった(笑)。これ、アンセルエルゴートの事件のこともあるし、脚本上もあるし…で。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
けっこうマリアがトニーにとって都合の良い女に見えたなぁ。結婚式ごっこを店でするところもないからお互いがどういう家族がいて、って話をするとこもないし。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
あとベルナルドが強権的な面も強められてるから、逆にアメリカはアニータ達だけの方が良いと思うのに、そこは昔の映画版を踏襲してるのも微妙かな。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
アニータが襲われるシーンはかなりマイルドだったのでは。ジェッツの女の子たちが、それに対して悲痛に叫ぶのがあったのは良かったけど。女として許せない行為だと。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
なんか映画がどうしても舞台のWSSに敵わないのは、やはり舞台版はバーンスタイン、ロレンツ、ロビンス、ソンドハイムの才能が結集して総合芸術として考え抜かれて出来たもので、それをいくら才能があるスピルバーグであっても、複数の才能の結集体を切り崩すまでは出来なかったのでは…と。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
そして私は宙組2018年のWSSの素晴らしさを語り継ぐ女になってしまう(笑)。真風トニーはやっぱり匙加減が絶妙だったよねって(笑)。真面目で一途なんだけど情に厚いからこそ、リフの頼み聞いちゃうし。かつてジェッツを率いてた部分も垣間見せる部分もあったしね。御崎先生指揮のオケも抜群でした。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
今回の映画WSSで良かったのは振付かな…昔の振りを入れながら、もっと複雑な振数を多くしてテンポアップしてるかと。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
あ、そうだ。マリアとアニータが働く店にトニーがきて出くわすシチュエーションが今回ないから、アニータとトニーのやり取りがなくて。だからアニータがトニーの人柄を知る場面がなくて。余計にアニータがマリアに理解を示すのが難しくなってるような…。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
あそこ少しだけど大切だと思うんだけどな。トニーのスペイン語の挨拶が間違ってるのをアニータが指摘して、トニーは素直に直すし、マリアに夢中なトニーを見て、2人のことを見逃すから。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
あと決闘でわりとすぐにトニーがキレてベルナルド殴りまくるからなぁ(笑)。もちろんベルナルドが挑発して最初に殴りまくるから悪いけど。殴り殺しそうになって思いとどまって…からのリフとのナイフでの乱闘だけど。リフがトニーが挑発されまくってるのを見て堪えきれず…って感じじゃなかったのも。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
あれこれ書いてて思ったけど、スピルバーグ監督はマクロな視点で、社会背景をよりはっきりさせて、女性達も自立して描いてるつもりだと思うけど、逆にミクロな視点としての人物同士の繋がりはもともと描かれていたものをかなり切り捨ててしまってるような気がして。そこが微妙に私は思ってるのかも。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
あ、WSSの映画、トゥナイトのとこの台詞、日本語字幕がなんか変だったような…。seeを会うって訳すからあのあたり変な訳なような。あそこは見るって意味の方では?1回しか見てないから曖昧だけど。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
映画WSS。バレンティーナの設定は白人男性であるドクと結婚したプエルトリコ人で今は未亡人でドラッグストアを経営してるけど、むしろこちらの結婚に至るまでとそれからの話が気になった(笑)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
もともとのトニーの設定は母親がポーランド移民で、父親不在みたいで、ドクは父親代わりみたいな存在になってたからなぁ。で、リフはトニーの家に居候してるとなってたのに。今回はトニーに家族はいなさそうで、バレンティーナのとこに住んでいて、リフとの関係性もだいぶ薄いんだよね。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
ドクにマリアに恋したことを嬉しそうに話すトニーとか、ラストのとこで、わしにはマリアはいない…と話すドクに俺にはいる!と返すトニーとか、良いやり取りいっぱいあったのに…と。全部真風トニー で再生されてますが(笑)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
マリアの方も舞台版は両親ともに健在だったのに、母は亡くなってるぽくて父の面倒を見てる感じだったけど。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月13日
しかしイントゥよりWSS映画の方がなんかもやもやしてる(笑)。いや、もうミュージカルっていったらリプライズとか超大事じゃないですか。WSSとかリプライズで泣かせにきたりするのに。そういうの丸無視だったから。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月15日
昔の映画のWSSしか見てない人、初めてWSSを見る人、舞台版WSSを見てる人でたぶん全然評価違う気がする。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月15日
映画WSSで、舞台のsomewhereのバレエシークエンスで使われる曲が意味もなく(少なくとも私には意図は読み取れなかった)トゥナイトの翌朝のマリアの様子を映した背景で流れていて、ちが〜〜う!!そうじゃない!ってなったり(笑)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月15日
あと、舞台版だとドクの店で、決闘を素手でってした後に、トニーがドクに俺恋してるんだ!って語るとこでトゥナイトが流れて場面転換でマリアとアニタの働く店になるのが効果的で。トゥナイトの恋のときめきがずーっと続いてるみたいでね。だからワンハンドワンハートに上手く繋がるんだけどね。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月15日
映画WSSなんか確かにダンスシーンは迫力あるんだけど、場面の迫力とかハードさ、シリアスさにこだわる一方で、私には音楽や人物の関係性の描写が軽視されてるようで、微妙な気分になる。あれは別の世界線のWSSと思わないと。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月15日
いまだにWSSの映画にもやもやしてるんだけど、あの映画はWSSというタイトルの別の世界線のWSSと思わないと見れない。…原典である舞台版が版権厳しすぎて最近は映像化も音源化もされず、しかもコンスタントに日本で上演されてるわけじゃないから知るひとが少ないのが逆に悲しいよ…。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月18日
あれがWSSというミュージカルなんだ…と思われるとなると全然違うんだ〜って言い回りたくなる(笑)。
— 桜月 (@sakuraduki10) 2022年2月18日